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■理事長所信
理事長 櫻井 定宗
誇りを持って行動しよう!
まちの未来と子供達の笑顔のために
〜人とひと 心とこころが繋がる 豊かな地域を目指して〜
はじめに
地域を愛することと地域の人々を愛することとLOMを愛することは同じくらい大切なことである。我々の地域は決して寂れているわけでも、落ちぶれている訳でもない。確かに危機感をもってまちづくりにかかわることは必要である。しかし、危機感を煽り過ぎるために自分たちの地域に対する誇りまでを失うことには注意を払うべきである。先ず己の地域を知り、地域に誇りを持ち、地域の人々に誇りを持ち、そしてLOMに対する誇りを持つことからはじめよう。他と比べるのではなく自分たちなりの判断基準によって正しく評価すべきである。決して独りよがりにはならずに、己の価値基準をしっかり持ち、軸がぶれることなく判断をし、誇りをもってアピールしようではないか。我がまち・ひと・LOMのことを。
地域の未来のために
1951年7月16日の七尾青年会議所の設立趣意書には次のような一文が書かれている。
『戦災を免れたとはいえ、戦後の荒廃と混乱は、容赦なく押しよせ、さなきだに経済的に開発の遅れ、排他的であり亦因習になづむ我々の郷土は、ただ昏迷し且つ拱手傍観するのみであった。
ここに我々青年経済人は、日本青年会議所の設立あるを聞き、修練、奉仕、友情こそ我々の信条であり、その実践こそ我々が地域社会につくしうる道であると観じ、若い情熱と知性を傾注して社会発展の原動たらんとした。』
その後1960年6月25日に日本青年会議所から認証を受け、現在に至るまで様々な活動を通して地域に貢献をしてきた。そして時代は進み2009年には早くも50周年の節目を迎えようとしている。先輩諸兄及び地域の人々に感謝の誠を捧げるのはもちろんのことではあるが、今後我々が本当に地域のために必要とされる団体であり続けるために、地域の未来について多くの市民や子供達と共に語り合い考えなければならない時期に来ている。
我々は過去に多くのビジョンを描いてきた。そのなかには未だ検証もされずにそのままになっているものも少なくはない。これからはそれらを検証し実践可能と判断されるものは確実に実践しなければならないと考える。
そして、設立当初と少しも変わらない、青年としてこの地域を思う熱き情熱と精神(こころ)を次代に確実に伝え残してゆく必要がある。
市民の意識・視点を持った青年経済人として
我々は市民の意識・視点を持った青年経済人の集団である。青年経済人の集団故に経済に関するスキルアップは常に心がけなければならない。世の中は日々めまぐるしく変化し、産業の構造もそれと共に変化をしている。その変化に柔軟に対応できるのが我々青年会議所世代である。青年会議所に入れば新しい体験が出来るというような研修プラグラムを常に用意し経済人としても魅力ある組織にしなければならない。
一方、地域の住民の意見を集約するシステムとしてのファシリテーションスキルも今後の活動には不可欠であると考える。様々な意見の集約方法があるがその事業ごとにまた対象者によっても方法が違ってくるはずである。そんなことも考えながら今後の地域の未来について市民の視点で考えてもらいたい。
他方で、国の将来についても議論できる人材であって欲しいとも思う。我々は地域のことを最優先に考えなければならないことは事実ではあるが、それだけではないはずである。現在我が国が抱えている問題についても積極的に議論をする必要がある。ただし市民の意識を忘れることなく。
地域の人々の声に耳を傾ける
巷では、七尾青年会議所は七尾の中心部のことしか考えていないという批判を耳にする。特に合併後そのような声が大きくなっているのは事実である。
我々はその批判を真摯に受け止めなければならない。何故ならば我々は「市民の意識・視点をもった青年経済人の集団」であるからである。
中心市街地が活性化しなければその他の地域への波及はないという理論はもっともであるが、我々の活動範囲はあくまでも旧鹿島郡3町を含む七尾市と中能登町なのである。そのことは、常に頭の片隅に置いておく必要がある。
幾度かの合併を繰り返してきた我々の地域ではあるが、その度ごとにそれぞれの地域の持つ文化や精神(こころ)が少しづつではあるが薄らいできた観がある。地域の歴史を紐解けばもともとは小さな村から始まり国の政策によって合併を繰り返してきた結果が今の行政単位である。これからはそのそれぞれの小さな個性を十二分に発揮できるような仕掛けづくりが必要なのかもしれない。もちろん今までの課題も重要ではあるが、さらに広範囲に亘る多極的な課題にも積極的に挑んでいかなければならない。
我々は時代に合った役割を担いながら市民と共に進んで行かなければならないのである。そのためには我々はもっと地域の様々な活動に積極的に関わるべきである。そのことによって我々の提案も率直に地域が受け入れてくれるに違いない。各地域の活動に積極的に参加することは地域住民の代表となるべきJAYCEEにとっては必要不可欠である。青年会議所活動に翻弄されるあまりに一番身近な地域に目を向けることなく過ごすのは止めよう。忙しいといって逃げることは簡単である。地域の活動すら満足に出来ないものに、地域の未来を語る資格はないのかもしれない。
目線を変えてみる
我々の住む地域には歴史的資産をはじめ郷土文化、豊かな自然、そして新鮮な海の幸、山の幸を使用した食文化などの多くの資源がある。普段何気なく過ごしている中にも実はすばらしいものが存在しているのかもしれない。そのような資源を再認識し活用するためにはいつもとは違った目線で考えることも必要である。例えば、子供達は日々の生活の中で多くの発見をし、大人が見落としがちな些細な事にも感動を覚える。今我々に必要なのはそんな小さな子供達の目線でまちを見るということなのかもしれない。
今後の地域を担って行かなければならない子供達に、小さい頃からこの地域の資源について考える機会をもってもらい、そのことを通じて我々大人も再認識、再発見をするということも必要なのではないだろうか。そして、観光都市であるはずのこの地域に住む住民としての自覚がないままに育った大人たちにも、小さなきっかけを通して観光に対する価値観を再認識してもらう必要がある。
志を同じくするもの
我々の活動は年々多様化しているようには見えるが、実は本質は少しも変わりがない。それは、社会への奉仕、個人の修練、世界との友情という三信条を実践することによる「明るい豊かな社会」の構築である。そして、創立以来一貫して続いてきたことは、常に組織は一新され若々しさを保っているということである。その若さを保つためには常に新しい息吹を吹き込む作業が必要不可欠である。
時代は「JCしかなかった時代」から「JCもある時代」へと変遷してきたが、我々は自分達の活動に自信と誇りを持ち、志を同じくする仲間を増やすことによってその活動の源を維持するのである。まちに多くの理解者を増やし、志を同じくする仲間を積極的に増やそうではないか。
自信を持つということ
一般的に「小さな危険体験が 子供を成長させる。」といわれている。つまり子供達は痛い目にあってはじめて学習し次からは失敗しないようになりその積み重ねが子供の成長に繋がるということである。そのことはJCに於いての原体験にも置き換えることが出来る。JCに入会してから暫くは何も分からないままに過ごすものである。その中に於いても先輩や周りの仲間から直接的、間接的に様々なことを学ぶ。各自の意識の持ち方次第で、あるいは指導者の資質にもよるが、多かれ少なかれ失敗をするし、小さな成功の体験もする。そして年数を重ねて失敗を繰り返さないように努力をする一方で、小さな成功の積み重ねが大きな自信となりJCを始めとする諸活動の原動力となりうるのである。換言すれば若いときには自信がなくて当たり前であり、徐々に経験を積んで自信をつけてゆくものである。
一方で教わったことはそのままでは知識としては蓄積されにくい。何よりも自ら経験をすることが最大の学習であると考える。そして更には学習したことを元に如何に実践するかによって初めて知識として蓄積をされるのであり、そのことが評価に繋がり自信に繋がるのである。
精神(こころ)の伝承
今、子供達は自分の住む国や地域や人々に誇りを持って生きているのであろうか。
我々には子供達にこの国や地域をそしてそこに昔から育まれてきた精神(こころ)を伝承していく義務と責任がある。
教育の問題を始め様々な社会の歪みが子供達に少なからず影響を与えている。その歪みを正すことも必要かもしれないが、せめて我々の子供達は我々が責任をもって家庭で、地域で育んでゆく必要があるのではないだろうか。
教育はその国の未来を左右する。戦後の自虐的な教育システムがこのまま続けば日本は確実に衰退するであろう。そのことに一刻も早く気づき修正をしなければいけない。自分の国や地域のことを誇れるようなシステムを我々は地域の未来を託す子供達のために作っていかなければならないという自覚を持つべきである。
正しい道徳観とそれに裏づけされた生活規範によって導かれる子供達の笑顔が溢れ、地域住民が誇りを持って生活をするまちにするために我々は努力を惜しんではならないのである。
そのためには精神(こころ)の研鑽や、教育・歴史・道徳を正しく伝えるための事業を積極的に行わなければならない。
地球に住む者として
今の時代に於いてグローバルな視点で物事を考える機会や、地域を考える為に敢えて外から見つめなおす機会も必要である。幸い我々は、次代を担う子供達により大きな視点で物事を判断する人間になって欲しい、そして将来この地域の未来を積極的に担ってもらいたいとの願いを込めてジュニア・ウイングスプログラムを実施してきた。過去のプログラムを終えた生徒達の中には大きく羽ばたいて活躍をしている人もいる。そして、この交流を起点として様々な交流が積み重ねられてきたことを改めて認識するとともに地域にとってより有益なプログラムにしなければならない。更に、我々には将来に亘って彼らを見守る責任と義務があることも併せて認識をしなければならない。
また、我々の活動範囲には変化は無いが、合併によって多くの姉妹都市間交流に変化をもたらしているということも事実である。そのことも念頭に置きながら今後の地域間交流に於ける青年会議所の果たすべき役割についても充分に議論する必要もあると考える。
我々は過去に先進国から多くを学んできた。しかし、この地球上には解決しなければならない問題が山積しているのである。未来を担う子供達にはもっと広い視点で、地球市民として感じてもらいたいことが多く存在することも忘れないで欲しい。
多様なステージへの挑戦
青年会議所活動の原点は自分達の地域のことを最重要に考えるLOMであることには変わりは無い。しかし、青年会議所活動には更なる広がりがあることも認識をすべきである。より広義に物事を判断することができるステージが多く用意されていて、出向はその最たるものである。多くの優秀な人材は日本のみならず世界各地にいる。そんな中で切磋琢磨することはもちろんであるが、そのことを基に学んだことは各自の家庭、企業、地域の為にフィードバックする責任と義務が伴うことを自覚していなければならない。
そして、積極的により大きなステージで活躍をすることによって今までとは違う価値観に出会い己を磨いて欲しい。決して自分の地域とLOMの誇りを忘れることなく能動的に。
そんなあなた方に対して、七尾青年会議所は暖かく見守り最大限の協力を約束する。
最後に
JCに於いて役職を受けるということは、決して偉いからとか、金持ちだからとか、暇があるなどといった基準で決められるものではない。それは、各自のスキルアップの為の通過点であり、その役職を全うしようと努力を重ねることにより得られる経験を元に各自が地域や企業にフィードバックする責任を持つものである。如何なる役職もその人間を確実に成長させるし、それによって各自の将来に大きな影響を及ぼすことは確実である。JCに於いての返事は一つしかないという所以はそこにある。
また、各種事業への関わりや参加についても同じようなことが言える。各自が積極的に事業に関わることや参加することによってそれぞれの気づきを得るのである。そして、そこから得られる経験を元に各自の地域や企業にフィードバックすることが出来るのである。
こんな時代だからこそJCを利用しようではないか
出来ない理由を探すより如何にして可能にするかを考えよう
これからは全てのメンバーに積極的能動的に全てのことに全力で取り組んで頂きたいと思う。その意気込みが必ずや各自の成長に繋がり、更には地域を牽引する原動力になると確信する。
私は理事長として、この地域に、地域の人々に、そして何よりも七尾青年会議所に誇りを持ち1年間メンバーの砦となって活動することを約束します。
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